ハクウンボクの花が咲きました

 お寺のハクウンボクに今年も花が咲きました。

ハクウンボクは白雲木と書きまして、小さな白い花が集まって咲くその様は、その名の通り白い雲がたなびくようです。

一瞬の満開を過ぎると、ハラハラと雪のように花びらが散り落ちます。

まるでお釈迦様涅槃の沙羅双樹のようです。

実際、地域によっては、娑羅樹の代わりに植えられているそうです。

なぜ代わりかと言うと、沙羅樹ことサラノキは、熱帯植物なので日本を含めた東アジアでは根づきません。そのため、各国の仏教徒は、沙羅双樹の代わりになる樹をお寺に植えてきました。

日本ではナツツバキが有名です。純白の花弁が儚く落ちる様子が、仏典の沙羅双樹のイメージに合ったのでしょう。

ですが、お釈迦様が亡くなられたのは旧暦2月15日ですので、ナツツバキとは開花の季節が異なります。また、花の形も大きく異なります。なぜナツツバキが娑羅樹として定着したのがわかりませんが、椿や山茶花のように無常を感じさせる散り様と、美しい目を引く白い花弁が印象的だったのでしょうか。

インドでは、3月から4月にかけてサラノキが開花します。現地では特に珍しくない樹で、建築資材にも使うほど群生し大木化しますので、一斉に白い花が落ちる姿は、雪が降るかのようです。

現地の人たちにとってはありきたりの風景ですので、世界中からお釈迦様の足跡を尋ねに来た仏教徒がありがたがっているのが不思議に見ているそうです。



恵林寺で前住職が育てているサラノキの鉢植えです。



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